(以下引用)
昨今のお笑いブームはボキャブラ・ブームの終焉から5年後に起きたものですが実に6年に及び「いざなぎ
景気超え」です。これまでも2007年に「今年で終焉する」と囁かれましたがどっこい続きました。
しかし流石にもう限界と言って良いでしょう。本来なら2008年にブームは終焉しているはずでしたが思わぬ
伏兵が出現して延命したようなものです。思わぬ伏兵?オードリーに他なりません。昨年のM1グランプリに
オードリーが敗者復活で決勝進出していたと
仮定して下さい。今年のテレビ界にオードリーがいなかったと仮定して下さい。果たして優勝したノンスタイル
が歴代M1王者と同じくらいテレビ界を席巻できたかは大いに疑問が残ります。もはやお笑いや芸人がブー
ムだとは言えない筈です。実際の話、もはやネタ見せ番組は視聴率を取れませんし2009年6月1日〜7日に
おいて視聴率15%を超えたバラエティ番組は
3位 SMAP×SMAP 22.0%
7位 笑点 18.5%
8位 行列のできる法律相談所 18.1%
20位 ぐるぐるナインティナイン 15.2%
の4本に過ぎません。
3位は草なぎ君の復帰効果ですし7位は田舎のジジババが観てるだけ8位は紳助の話術の上手さに過ぎま
せん。半年前までフジの「お笑いレッドカーペッド」が20%前後の視聴率を誇っていたのが嘘のようです。
「エンタの神様」が視聴者にそっぽを向かれて久しい。エンタの放映が打ち切られるのは時間の問題でしょう。
個人的にも今年の3月を最期にロンドンハーツの格付け以外お笑い番組をめっきり観なくなった。この6年で
芸人の数は3倍増くらいになってます。しかし上はなかなか枠を譲ってくれず明らかに供給過多です。
その結果、昭和時代のような新陳代謝は起きず大衆と言うものは万古不易飽きやすい。若い10代の女の子は
昔からお笑いが大好きですが少子化の今、いかんせん絶対数が少ない。もっと言えば10代20代の若者の
テレビ離れは顕著です。もはやテレビ関係者は視聴率に結びつかない若者をターゲットに番組作りを積極的に
しません。このブームでウドの竹の子の如く出てきた芸人達を昼のワイドショーや深夜枠でしばらく観ることは
あるでしょう。しかし秋口頃には振るいにかけられ次々に消えていきます。
2010年のお正月には特番でまたテレビで彼らの雄姿を観ることができます。しかしお正月が終わるともはや
テレビでお笑い番組を観る機会もなくなってしまうでしょう。年に1度のM1グランプリだけ注目を集めるでしょう
が2000年代程の力があるとは思えませんし超強力な新人が出てくるとも思えません。いずれにせよ、お笑い
ブームは2011年の地デジ移行を待たず終焉するでしょう。
(以上引用) |